アロマテラピーとは、ハーブティーを飲んだり、花の匂いをかいだりと植物の香りを利用する健康法のこと。日本語では「芳香療法」と表現します。香りの成分は目に見えませんが、その揮発物質は鼻の粘膜を通り、脳へ信号を送ります。また、肌に塗れば成分が奥の血管まで入り、全身をめぐって体に作用することが科学的に明らかになっています。つまり、香りの作用は心の癒しだけではないんです！
病気自体を治すわけではありませんが、病院へ行くほどでもない不調に、アロマテラピーはとても役立ちます。
アロマオイルの使い方
①室内に香らせる・・・室内に香らせて楽しむ
②お風呂で楽しむ・・・バスタブにオイルを入れて楽しむ
③オイルの蒸気吸入・・・お湯にオイルを落として蒸気を浴びる
④ハウスキーピング・・・お部屋の掃除や殺菌・消毒・虫除けなど
症状別に選ぶアロマオイル
スキンケア効果
●普通肌⇒ローズ、ラベンダー、ゼラニウム、ローズマリー
●乾燥肌⇒ローズ、カモミール、ネロリ、サンダルウッド
●敏感肌⇒ジャスミン、ローズ、カモミール、ネロリ、ラベンダー、サンダルウッド
●脂性肌⇒ローズ、レモングラス、ジュニパー、サイプレス、オレンジ
●アンチエイジング⇒ローズ、ネロリ、フランキンセンス、イランイラン
ストレス解消
●ローズ、ベンゾイン、メリッサ、ジャスミン、グレープフルーツ、ローズマリー
集中力アップ
●ローズマリー、ユーカリ、ジュニパー、レモン
リラックス効果
●カモミール、オレンジ、マージョラム、ネロリ
頭痛・腰痛・肩こりに
●頭痛⇒カモミール、マージョラム、ペパーミント、ローズマリー
●腰痛・肩こり⇒レモングラス、クラリセージ、ローズマリー、ラベンダー
寝つきを良くする
●カモミール、マージョラム、サンダルウッド、ネロリ、ラベンダー
落ち込んでいる時
●ローズ、オレンジ、ミルラ、メリッサ、ジャスミン、レモングラス、クラリセージ、ゼラニウム、ジュニパー
ダイエット効果
●グレープフルーツ、ジュニパー、パチュリー
妊婦中や妊娠している可能性のある時に、使用してはいけない精油がありますので注意して下さい。
妊娠初期から安定期に入るまでは使用してはいけない精油
ゼラニウム、ラベンダー、カモマイル、メリッサ、イランイラン
妊娠中使用してはいけない精油
クラリセージ、ペパーミント、マージョラム、サイプレス、ジュニパー、バジル、
スウィートフェンネル、パセリ、ジャスミン、ローズ、ローズマリー、シダーウッド、ミルラ(没薬)、レモングラス、セージ、ヒソップ
ハーブティー
精油は香り成分を濃縮させたものなので、刺激が強いものもあります。妊娠中の方が手軽にアロマのチカラを取り入れるにはハーブティーを活用してみましょう！
子宮や子宮筋を強壮し、ビタミン、ミネラルを摂取できるのはラズベリーリーフ。これは妊娠、出産、授乳すべての期間に飲むとよく、子供の下痢の時に飲ませても効果があります。
免疫機能を強化するには、ビタミンＣたっぷりのローズヒップがオススメ。貧血が気になる方は、鉄分を含み増血作用を持つネトル。また、ペパーミントはつわりの時期の強い味方です。
つわり
つわりがひどい時期は妊娠初期にあたりますから、刺激の強い精油は避けたほうが無難。なるべくハーブティーなどで乗り切りましょう！
また栄養事情のよい時代なので、入院するほど重症でなければ、無理矢理食べる必要はありません。食べたい物だけを食べ、憂鬱な気分をまぎらわすようにしてください。
お部屋にベルガモット、グレープフルーツやオレンジ、レモンなどの柑橘系の香りを香らせて、気分転換をしてみましょう。
情緒不安
憂鬱、イライラ、急に悲しくなったり、感情のコントロールが難しいですね。香りにも敏感な時期ですから、下記の中で自分が好ましいと思ったものを少量用いて下さい。
ベルガモット、グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ラベンダー、ローマンカモマイル、イランイラン、ゼラニウム、ローズウッド、サンダルウッド、フランキンセンス、ネロリ
マッサージ
マッサージは、足腰の痛み、こむらがえり、むくみ、妊娠線防止に役立ちます。
ベースオイルはスィートアーモンドオイルやオリーブオイル、ローズヒップオイルがオススメ。それに小麦胚芽オイルやカレンデュラオイルを10％位加えると保湿成分がアップします。
妊娠線予防には、ラベンダー、ゼラニウム、マンダリン、ネロリを。
筋肉痛のような痛みやむくみには、ラベンダー、ローマンカモマイル、ユーカリプタス。筋肉や緊張をほぐす場合は、[情緒不安]でご紹介した精油の中からお好みのものをチョイスしてみましょう。
ただし、過信は禁物。アロマテラピーは自然療法であって、医療ではありません。 重い病気の方や 慢性的な疾患のある方、妊娠中の方など健康状態が気になる方は、医師にご相談下さい。
